カテゴリー: 4-1 「戦後」からの証言

青空は、肉眼で見ることの出来る永遠である。そういう意味で、それを形而上学的感覚といったのである。

西谷啓治 (随想「青天白雲」より/『京都哲学撰書 西谷啓…

アリや菜の花と呼ばれているものの存在そのものを感じたいと思うなら、名前にとらわれないほうがいい。だから私は、名前を忘れ、自分の五感のすべてを使って、名前の後ろに隠れている、ものそのものの本質に少しでも近づきたいと思っておるんです。

まど みちお (『いわずにおれない』41頁) まど みち…

わたしが、『山びこ学校』を読んで、一番強く印象づけられたのは……生徒も先生もひとりひとりの生徒が持ち出してくる具体的な暮らしの問題を、「自己をふくむ集団」の問題として、一緒に考え、解決しようと努力していることである。

鶴見和子 (岩波文庫版『山びこ学校』所収「『山びこ学校』…

明治維新のとき自らを後進国と自認した日本は、軍隊が強くなれば世界は認めるだろうということで、天皇を絶対なる神であると措定し軍国主義で日本人の心をコントロールしてきました。それが崩れた一瞬のすきにできたのが『山びこ学校』です。しかし、池田首相の所得倍増論をきっかけに、こんどは、お金もちになれば世界中が認めるだろうということで経済主義教育につっぱしり、いじめ、登校拒否、オウム教などの今日的状況を作りあげているわけです。

無着成恭 (『山びこ学校』「岩波文庫版あとがき(1995…

戦争が何を残したのか、その残したものが続いているかぎり、誰かの中にはまだ『戦後』が残っているということなのだろうと思います。

片渕須直さん (NHK「戦争をどう伝えていくか」2025…

「戦争をしなければいけない」という状況を作らないこと。それに全力を尽くすのが、政治家の仕事だ。

福田康夫さん (朝日新聞2025年8月11日付インタビュ…

何百万人もの人を殺すためには、何も狂信的で病的とも言えるサディズムは必要なく、大規模な大量殺人は、社会に適合した人物がいれば可能となることを、私たちは初めて知った。

サイモン・ヴィーゼンタール(最初のナチハンター) (NH…

道徳的な規格や基準は一夜にして変わること、そして一夜にして変動が生じた後は、何かを固持するという習慣だけが残される。

ハンナ・アーレント (『責任と判断』文庫版74頁) ハン…

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